小林麻央さんが亡くなって先日一年が経ったということで、色々とネットでも記事が多くなり時の経つ速さを実感しています。
正直生前の彼女のこと、それほど知りませんが(ニュースゼロも見てないし)年一回放送される正月の特番を見ていて、キャスターをしていた割には舌足らずなしゃべり方であまり好感は持てませんでした。
でも、彼女がブログを始めたということでのぞきに言ったら、とても知的な人なんだと気づき印象が変わりました。
それからも時々ブログを見ていたが特に好きだったのはお姉さんの小林麻耶さんとのこのくだりです。
そんなある日、
治療について
私と一緒に説明を聞いた姉は、「どうしよう。
怖いよー。怖いよー。
本当に怖いよー。」
と、私にしがみついてくるので、笑「おねーちゃん、
あのー、受けるのは私なので、
私の方が怖いのですけど」と言ったら、
「どうして分かるの?
まおちゃんより、私の方が
本当に怖いと思ってるかもしれないよ。
こればかりは、比べられないよ。」と真剣に言われた。なるほど。
確かにそんな様子ではある。「本人が一番つらいのだから」
というのは単純だけれど、まわりもつらいのは一緒。
究極、
人の不安、苦しみ、悲しみは
上も下もなく、
推し量れないと思う。
この文章を読んだ時、本当に目がウロコというか、そうだとしみじみ考えさせられました。
苦しさや辛さは他人が推し量ることはできない。
幼い子供を残して旅立つ辛さは、いかほどだっただろう。
小林麻央さんのニュースを見るたび思い出すことがあります。
我が子は10ヶ月で保育園に入りました。入園式の日、隣に可愛い女の子を抱いた若いお母さんがいたのですが、通訳らしき人が隣についていました。
保育園なのでたまに顔を合わせる程度でしたが、会うとカタコトの日本語で話したり、彼女の働いてるスーパーで会ったらニッコリ笑って手を振ってくれるそんな関係でした。
数年後、弟くんも生まれました。
ある日いつものように保育園にお迎えに行くと、玄関の黒板に〇〇さんが亡くなられましたと書いていました。一瞬誰のことかわかりませんでした。お母さんのフルネームさえ知らなかったし。どうやら、婦人科系の持病を持っていたらしいと後で聞きました。
お葬式に行きました。
そしたら、その女の子が笑いながら駆け寄ってきてくれました。まだ、お母さんが亡くなったこともよくわからないであろうその子からお線香の匂いがふわっとして堪らなかった記憶があります。
あれから、十数年・・
縁あってあの一家が我が家の近所に引っ越してきました。お姉ちゃんはすっかり綺麗になり、楽しそうに学校に通っています。弟くんは詳しくは知りませんが生まれつき知的障害があるようで支援学校🏫に通っているようです。
異国の地で亡くなるのが無念だっただろう、障害のある幼い子供を残していくのがどれだけ心配だっただろうと大きくなった子供達にすれ違うたび、あの若くて可愛かったお母さんのこと思い出します。