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50歳からのアクティブライフ♪ 脱!空の巣症候群

子供が巣立っても毎日楽しく暮らしていけるようなこと探しています

変わらない心

本を読むのは好きですが、読むのはもっぱら現代小説ばかり。太宰治とか夏目漱石とかももう無理ーって感じです。

そういえば子供は梶井基次郎の「檸檬」何回読んだかわからないって言ってたなあ。

読んだことないから面白いかどうかもわからない。

 

枕草子の意訳本(のさらに簡単なやつ)を図書館で借りていたので読みました。

清少納言と紫式部は同世代の人というのはよく知られた話ですが、それぞれが仕えた皇后(いとこになるのかな)の背景を知ると俄然興味が出てきますね。

 

私は清少納言が仕えた中宮(正妻みたいなもの?)定子が好きです。

この人が運命に翻弄された人で、お父さんが早くに亡くなり、兄弟が失脚するわ、家が焼けるは、お母さんが亡くなるわでまあこれでもかって不幸が押し寄せる。でも一条天皇からは寵愛されていたようで3人の子供に恵まれますが、わずか24歳で亡くなってしまいます。

 

枕草子を読むといかに定子が、聡明なだけでなくウィットに富み、気の遣える素敵な人だったことが伝わってきます。清少納言の「私の御主人様(定子)素敵でしょー!」が溢れたものなんです。

 

1000年も前の文章ですが、人間なんて基本変わらないなあと思えることが一番すごいところです。

嫌なものに

「急いでるのに長居する客」とか

気まずいことに

「客がいるのに台所から聞かせてたくない家族の会話が漏れ聞こえてくること」だったり・・

 

あるあるーーー

今日初めて見た文章で

誰かに不幸があったり、大変だったと他の人から聞いた時に「それはお気の毒に」とか「それは残念でしたね」とか中々言えないとは思うけれど言うべきだ!というのがありました。

直接は勿論、間接的にその話を聞いたときにでもそう言うことで周りまわって本人の耳に入るかもしれないし、本人がそれを聞いた時に嬉しい気持ちになるからというものでした。

確かにそうかも・・と千年前の人の言葉に妙に納得したりして。

 

昔辛かった時に、源氏物語(勿論漫画ですが)を読み返し、こんなに全てを持っている人でも辛い思いをしてるんだからと自分を慰めたことあります。

 

現代人が長生きになったのはすること(テレビや本やネット)が増えたからと聞いたことあります。こんなに世の中変わったのに根っこに持ってるものは変わらないんだなあと改めて感じた読書でした。