ここんとこ読んでる本は随分昔の瀬戸内寂聴さんの「中世炎上」や永井路子さんの「望みしは何ぞ―王朝・優雅なる野望」など平安時代のお話です。
この間も京都旅の中で後一条天皇陵にお参りしたのですが、一条天皇はよく知ってますが、後一条は誰だっけ?子供?孫?とかなりあやふやになってるのでちゃんと勉強しなきゃなと反省するのです。
でも年表見て勉強してもすぐ忘れるのでこんなときは漫画や小説が一番記憶に残ります。
永井路子さんの「望みしは何ぞ―王朝・優雅なる野望」は藤原道長の子供が主人公ですがあまり有名でない人。道長が娘をどんどん天皇に送りこみます。だから甥っ子に嫁ぐおばさんという構図も生まれてきます。
同じ道長の子供でも母親によって明らかに違いがあったようで、出世も嫁ぎ先も変わってるそうです。
更には結局男の子を産めるかどうか、母親が早逝したかどうかでその後の運命が大きく変わってきます。私たちは勿論結果を知ってから読んでるわけだけど、「ここでこう天皇が移ったのはこの子が女だったからなんだとか、男の子だったけどすぐ亡くなったのねー」とかたった一人の子供の存在で大きく歴史は動いていたんだと改めて感じます。
しかし、子供も多いし、何人も妃はいるしで、この人誰の奥さん?と時々Wikipediaで確認しながら進まないと訳わからなくなっちゃう。
こういったストーリーが(幾分脚色はあるにせよ)頭に入ってから京都に行くと楽しさが倍増すると思うのです。
藤原道長の旧宅跡も京都御苑の中にあると初めて知りました。看板1つだけしかないそうですが、当時はどれだけのものだったんだろうと思うだけでドキドキ💓します。
瀬戸内寂聴さんの本はとはずがたりをベースにした小説です。とはずがたりなんて試験勉強で覚えた程度でどんな話かも知りませんでしたが、中々すごい話です。
後深草天皇は自分の乳母?が初めての女性だったけれど、この人は他の人と結婚してしまいます。
乳母を忘れられない天皇はその人の子供をずっと我がものにするぞと決めていて望みをまんまと叶えるわけです。
源氏物語っぽいちゃぽいけど。
もっと露骨というか・・
主人公の女性ニ条はまあ色んな男達に翻弄されるわけです。
モノだよホント。
ひどいよなーーーと現代人の私なんかはそうとしか思えないんだけど、当時と今とでは恋愛観も違うしなんとも言えないな。
そんなこんなで京都というのは、本当に数えきれないほどの歴史を抱えている街でやっぱり勉強していかなくちゃ面白さはわからない!と思うわけであります。
7月までにまた少し勉強しなくちゃね。