無事に戻って参りました。4日はあっという間
つい昨日このベッドで寝た気がするのに、また同じベッドに戻ってきたのが信じられないくらい。
結局最終日は葵祭が延期になり、前から気になっていたお寺さんなどを回ってきました。
その中のひとつ「妙心寺」
ここに行きたかったわけは鐘です。
ここの鐘は国宝なんですが、その鐘は福岡から贈られたことがわかってます。
戊戌年四月十三日 壬寅収糟屋評造春米連広国鋳鐘
698年 糟屋(今の福岡市東部から糟屋郡辺り)の評(こおり)(お役所)の春米連(つきしねのむらじ)広国さんが贈呈しましたよとちゃんと鐘に書いてるそうなんです。
その糟屋の評(お役所)があった場所が2014年に発掘調査によりホントにあったことがわかりました。元々九大の農場があったとこだったのですが、九大が移転しちゃったからここもなくなったのかな?
これが私がたまに行くパン屋さんの近くで、こんなところからはるばる京都にまで行った鐘ってどんなもんか見てみたかったのです。
日本最古の鐘の一つで国宝なんですが、同じく国宝の大宰府にある観世音寺の鐘と兄弟鐘としても知られています。
どんな風に説明しているんだろと楽しみに行ったら・・
あれっ?福岡のふの字も出てこない。
どっから来た鐘とか、観世音寺の兄弟鐘とか一切説明書きには書かれていません。
同じ法塔の中にある狩野探幽の天井画を熱心に説明しているおじさんにどこに説明文があるのか聞いてみたけどわからないとのこと。
所詮福岡のことなんてどうでもいいのね。
福岡ではやたら妙心寺にある鐘は・・なんて誇らしげに言ってるけど、こちらの方々にとってはそんなのどうでもいい話なんだなと改めて思いました。
ただ近くで見た鐘はもの凄く大きくて重そうで、これを1300年以上前にどんな思いで海を渡って京都へやってきたんだろうと思うとそれだけでも感慨深いものはありました。
いいんだ、京都に相手にしてもらえなくても。
こっちはきっと自慢げに言い続けると思います。
妙心寺の国宝の鐘は1300年前に福岡の工房で作られたんですよーー