いやー面白かったです。
話そのものは軽い感じで書いてるのでさくさくっと読めますが、色々考えさせられることもあり。
就活で苦戦している主人公に我が子を思い出したりもして・・
就活にも失敗した主人公(これが映画では伊藤健太郎になるのね。彼のこと全く知らないけど、黒木瞳が口説き落としたって話納得できます)には、超優秀な弟がいて京大医学部に合格する。
その合格発表の日、主人公は派遣の仕事で源氏物語と薬をテーマにしたイベントの設営に行き、そのまま平安時代にタイムスリップするって話です。
源氏物語にも、主人公とよく似た境遇の兄弟がいてそれが、光源氏とそのお兄さんの朱雀院なんだけど。
お兄さんの話も泣けるし、お母さんの気持ちも痛いほどわかる。
主人公も現代では誰からも必要とされてないと思ってた(就活にそんだけ失敗したらそう思うのも当たり前です)のが、源氏物語の世界ではイベントの準備であらすじを知ってたので、メッチャ重宝がられるのです。陰陽師と称して活躍する。
自分の居場所を見つける喜びとか、必要とされることのありがたさとかね・・
わかるわーとなるんです。
最初は布団が硬いとか、あれ食べたいとか、トイレットペーパー欲しいとか・・なんだけど段々とこっちの方がいいじゃん!ってなってくる。
その辺も自然でわかるよーって。
弘徽殿女御って痛快で嫌いじゃない。
生まれる時代を間違えたみたいだね。
でもやっぱり私は藤壺が好きなんです。
この人の人生って辛い。可哀想すぎるとやっぱり思うのです。
久しぶりにあさきゆめみしか、源氏物語読んでみようかなーー
昔辛いことが沢山あった時、あさきゆめみしを何度も読みました。
どんな高貴な生まれでも、どれだけ綺麗に生まれても100%幸せな人はいない、みんなそれぞれ悩みを抱えて生きているんだと励まされたことを思い出しました。
しかし、人間って色々だなあー
だから面白いんだなあ
と、思ったら急に苦手な人ってと考えた。
続く