生身供とはこういうもんです。
弘法大師空海の住房だった御影堂で、一の膳、二の膳、お茶をお供えする生身供(しょうじんく)が行われます。法要の最後に、弘法大師空海が持ち帰った仏舎利を頭と両手に授けられます。
毎日朝6時から東寺でどなたでも参加できる法要です。行ってみたいとネットでこのことを知ってからずっと思ってました。
旦那さんと行こうとしたけど、あまりのハードスケジュールの日々にギブし、今回近くのホテルに泊まったこともありひとりで早朝から出かけてきました。
東寺そのものの開門は朝5時。
有料部分の金堂などは8時に開門です。
御影堂は朝6時の開門
前回来た時は御影堂は改修工事でした。
ホテルを朝5時半前に出発してバス🚌で行きました。歩いても20分くらいでしたが流石に早朝だし、一日券買うしでバスで。
中に入ったもののどこで待てばいいか分からず、中にいた女性に聞くとここで待てばいいと教えてもらいました。
6時近くになるとゾロゾロご近所さんと思われる人がやってきます。自転車でやってくる人もいました。
6時になると鐘が鳴り、その鐘が鳴り終えると御影堂に入れます。
手前では皆んながお経を唱え、奥でお坊さんが膳を持ち出たり入ったり・・お食事をお供えしてるんだなあと思いつつぼっーと見てました。
周りはほぼ毎日来ている常連さんばかり、しばらくすると隣のおじ様がこうするんだよと掌を上に向けるように教えてくれました。
僧侶が何か壺のようなようなものをもって現れました。これが、空海が持ち帰った仏舎利か・・
ありがたく頂戴し、その後もみんなの読経は続きます。
全て終わったのは6時50分ごろです。
すっかり夜も明けました。
正直もっと荘厳な感じをイメージしてましたが、何と言っていいかもう少し地域密着型というか・・
旦那さんの田舎とあんまり変わらないというか。
この街の人たちから大事にされているんだなとわかる体験でした。
どなたかのブログで8時の開門までは金堂、講堂には入れないものの五重塔の下までは行けると書いてあったんですが無理でした。
柵の向こうから眺めただけ。紅葉は🍁ほぼ終わってる感じでした。
小野道風の有名な話の柳だそう。
道風が、自分の才能を悩んで、書道をあきらめかけていた時のことである。ある雨の日のこと、道風が散歩に出かけると、柳に蛙が飛びつこうと、繰りかえし飛びはねている姿を見た。道風は「柳は離れたところにある。蛙は柳に飛びつけるわけがない」と思っていた。すると、たまたま吹いた風が柳をしならせ、蛙はうまく飛び移った。道風は「自分はこの蛙の努力をしていない」と目を覚まして、書道をやり直すきっかけを得たという。
ちなみに食堂にも四天王が置かれています。
中には入れませんが、元国宝の四天王は遠目からでも迫力満点でした。(昭和5年の火災で焼けて国宝取消しされたそうです)焼けても凄いです。
ホントに火事は勿体ない。
という訳で、ちょっと違う京都観光してみたい方は是非行ってみてください。
京都駅近くに泊まる方はチャンスです!
詳しくは東寺のホームページで。