福岡市の隣町、粕屋町というところに阿恵官衙(あえかんが)遺跡というものがありまして、最近国指定史跡になりました。去年だったかその記念公演にたまたま行きました。
飛鳥から奈良時代の地方のお役所跡なんですが、京都妙心寺にある国宝の鐘に、ここの長官だった〇〇さんが贈ったよと彫ってあるんです。
だからあることは間違いないとわかっていたけど、ここにあったんだ!と場所と名前が近年一致
ここに九州大学の農場が元々あったのが最近移転したのですが、大正時代から九大の農場だった為100年も開発されずに奇跡的に残ったという有り難い話です。
そんな遺跡の最近発掘が進んでいる部分の説明会があるってんで行ってきました。
ひとりでは寂しいので飲み会送迎をしてやる御礼として子供に付き合わせました。
半分寝ている子供を叩き起こして現地へ
九大農場があったのは知ってたけど初めて中に入りました(昔ここの求人とかたまに見てたんだ)
お客さん我が家だけだったらどうする〜と思ったらざっと百人くらいいました。
こんな感じの柱が立ってたはず。
説明を受けながら見ていきます。
穴を見るだけでワクワクする!
配られた資料に必死に書き込みをしてる人もいてその熱意に圧倒されます。
黒くなってるのは火事があったあとらしい。
今回発掘がされたところはお役所の建物ではなく、その道路を挟んだところ。
役所の関連施設か、役人の住居跡か・・用途はまだ不明とのこと。
ここは都(京都や奈良)と太宰府を結ぶ幹線道路だったはずです。(今の国道3号線からは1キロか2キロくらい離れてる)
👩「このへんの道を菅原道真とか、大伴家持とかが通ったと思うと興奮するよねーー」
👦「ホントに通ったかどうかわからんやん!」
👩「ホントに通ってます!!」
ほんとかな?わからないけどそう思った方がロマンが増えるよね。
教科書で習ったような有名人が、同じ景色を見たんだと思うだけでワクワクします。
みんなそうだと思うけどそうでもない人もいるんだろうな。むしろそっちの方が多かったりして。
子供も嫌いではないので、おとなしく説明は聞いてました。
当時を偲べるように建物の復元とかやってほしいけど、平城京で何度もボランティアガイドさんの説明きいてそれがどれだけお金と年月がかかるか知ってるから無理だろうなとわかります。
太宰府政庁跡でさえ原っぱのままだし、せめてARとか活用して当時の光景を見られるようにしてください!